頼清徳・行政院長が祝辞
11月11日の台南市での披露宴では当時、台湾の行政院長(日本の首相に相当)の立場にあった頼清徳氏も出席し、「台南市政府は阿部に給料を払わなかったが、代わりに台南の女性を差し上げた。これで台南市とみなかみ町は友人というだけでなく親戚・家族の関係になった」との祝辞をいただいた。
台湾と日本は招待客の参加方法がちょっと違っている。日本では招待状を受け取った本人以外が出席することはまずあり得ないが、台湾では招待客が知り合いを連れてくることがある。日本の会席料理と違い、円卓での大皿料理方式の台湾ではかなり自由に席の増減が可能なのである。私の場合、日本からの親族・同僚・友人、そして台湾でも多く友人ができていたので参加者は当初800人程度(これでもかなり大規模)を予想して準備していたが、最終的には970人も参加してくれた。予想以上に多くの人が来てくれたため、受付は大混乱に陥り、式が始まってからも予備テーブルを出し続ける状態だった。
その翌日11月12日には、台南市政府民生局主催の合同結婚式が開かれた。当時の民政局長陳宗彦氏(台南市とみなかみ町をつなげてくれたキーパーソン)から「阿部は和服を着て出席するように」と言われ、100組ものカップルを代表してステージに上がる貴重な経験をした。

