いよいよ本番…フランス人の反応は?

そして迎えた「本番」、8日のワンマンショー。若者を中心に数百人が会場を埋め尽くす。とりあえずサイン会でよぎった「人は集まるのか?」という不安は吹き飛んだ。ステージに登場した鉄拳が開口一番「僕を知ってる人!」と問いかけると会場はいきなりシーン…。しかしひるむことなく得意のイラストネタに突入する。カタカナにしたフランス語のフレーズを暗記して…などという無理をしないところは、さすが自然体の鉄拳。あらかじめフランス語のテキストを書き込んだイラストを用意し、堂々と日本語で説明して、フランス人女性に通訳してもらう。

前半は「サッカーの試合でこんなことがあったらイヤだ」というネタで、フランス人が知っているアニメのキャラクターを登場させ、クスクス笑いを誘う。後半は「もしこんな経験があるなら、僕と一緒!」という「あるあるネタ」をイラストで披露。観客に自分も「ある」と思ったら手を挙げさせるという参加型の趣向を盛り込んだ。

「先生をお母さんと呼んでしまったことがある」、「バナナを食べるとき、付いているシールをはがしておでこに貼ってしまう」、「プールで泳いでいて気が付いたら隣のコースにいた」。笑いとともに、フランス人の観客の手が次々と挙がる。会場が爆笑に包まれたのは「女子にモテようとプールで逆立ちしたらオナラが出た」。客層がかなり若かったとはいえ、日本人が抱くフランス人の気むずかしいイメージからすると、やや意外な反応だ。

公演後、会場の声を拾ってみると、「ギャグがシンプルで短いところがいい」、「日常をネタにするのはフランスでウケるよ」など好意的な評価が多い。ただし、そこはフランス人、なかなか鋭い意見を付け加えてくる。「あのコスチュームがなかったら、注意を引くのがキビシイかも」、「最初はいいけど、次は変化をつけないとね。フランス人は飽きっぽいし、すぐ批判するから」。しかし最後は結局、「オナラ、最高だよね」と思い出し笑い…。