水玉模様の“草間オブジェ”が出迎える

今回の目玉作品の一つは、「花咲ける妻有」と題した、水玉模様のモチーフの絵画や彫刻で国際的に有名な草間彌生さんの作品。北越急行が運営するローカル鉄道「ほくほく線」のまつだい駅で降りる人々を、水玉模様の鮮やかな巨大オブジェが出迎える。草間さん自身が「私のお気に入りナンバーワン」という野外彫刻だ。

展示会場に工夫を凝らしたのも今回の特徴で、少子化で廃校になった小学校の活用がその例だ。数えただけも少なくとも3カ所ある。その1つが6年前に廃校になった清津峡小学校。体育館を大幅にリニューアルし、作品の保管庫とギャラリーを兼ねた清津倉庫美術館に生まれ変わった=写真下。都会に住む多くのアーティストや大規模作品を手掛けるアーティストは保管場所の確保に苦労しており、この切実な問題を解決しようと倉庫美術館とした。

05年に130年の歴史を閉じた真田小学校も、ミュージアムに生まれ変わった。09年にアーティスト田島征三氏が学校全体を使った「空間絵本」として再生したが、今回は最後の在校生3人をモチーフにした物語に「オバケ」と「ヤギ」の新しいストーリーを加えた=写真下。

また、芸術祭で中核施設となっているのが、十日町駅から徒歩10分の越後妻有里山現代美術館「キナーレ」だ。中国出身の芸術家、蔡國強氏が、中庭の池と1階の回廊全体を使って、古代中国で仙人が住むといわれた「蓬莱山」をイメージしながら、樹木と人工滝を配置した巨大なインステレーションを作り上げた=写真下。同氏は、7月25日にも花火を使った「火薬絵」のパフォーマンスを披露した。