日本の神社の入り口にたたずむ「狛犬」(こまいぬ)。
一見、どれも似たものばかりと思われるかもしれないが、よくよく比べてみると多様な表情や姿を持っている。関東・関西・九州など地域によっても異なる特徴や個性があるというのだから、狛犬の世界、実はけっこう奥深い。
台湾でも、古くから寺や廟(びょう)などに獅子像が置かれているが、台湾の日本時代に各地に建てられた日本式神社にあるのは、日本式の狛犬だ。現存する台湾の日本式狛犬を20年かけて訪ね歩いた市来訓子氏と片岡元雄氏は、「台湾の狛犬の故郷のひとつは山口県かもしれない」との説を唱えている。市来氏は、日本参道狛犬研究会関西支部長を務める狛犬の専門家で、山口県と台湾の狛犬に多くの共通点が見いだせるのだという。