エンターテイナーは楽しんだもの勝ち

一つの縁が次の縁を紡ぎ、愛紗にとって台湾は第二の故郷となった。今年は台湾の芸能界でデビューしてからちょうど20年の節目となる。今後は仕事と生活のバランスを取り、生活のクオリティを大切にしたいという愛紗は、昨年から「創意油管(Ideas Tube)」が運営するYouTubeの番組「愛紗愛乱玩」(華語)及び「千田愛紗」(日本語)をスタートさせた。生活、旅行、料理から台湾のローカル言語である「台湾語」の学習までそのコンテンツは幅広い。そこでは普段着の飾らない愛紗と出会えるのが魅力だ。しかしなぜ今、台湾語に挑戦するのだろう。

「台湾語は、北京語をベースとした台湾華語と違って独特の世界観を持っている言語です。もし、台湾語が話せるようになったら、台湾人の気持ちがもっと分かるだろうし、より深くこの土地に溶け込めると思ったのです」

そして、母方の祖母は台湾生まれで、花蓮と宜蘭で暮らしたことがあったと明かしてくれた。その「おばあ」は今でも台湾語で一から十までの数字を数えられるそうだ。YouTubeの番組では、生まれ故郷の沖縄の魅力を台湾に紹介する一方、将来的には料理人の弟と手を組んで、沖縄に第二の故郷台湾のグルメを紹介することも模索しているという。これからの愛紗は、台湾と沖縄、台湾と日本を繋ぐ役割がますます増えていきそうだ。最後に台湾の芸能界を目指す後輩たちへのメッセージを尋ねると、笑顔を浮かべてこう答えてくれた。

「楽しんだ者勝ちです。エンターテイナーはまずは自分が楽しみ、その楽しみを人に伝えていくことです。自分の好きなことを極めていけば、必ず全部自分に返ってきます。Enjoy!」

バナー写真=千田愛紗さん
バナー写真を含む全ての写真は千田愛紗さんの事務所より提供。