自転車王国・台湾のレース

一青 台湾は自転車王国で、サイクリングを楽しむ人がとても多く、渡辺さんのファンもたくさんいらっしゃると思います。私も5年前に自転車で台湾一周したことで、すっかりロードバイクにハマってしまいました。台湾を一周するとちょうど900キロから1000キロぐらいです。

渡辺 台湾には「ツール・ド・台湾」や、3000メートルを超える地点まで登るヒルクライムの「台湾KOM(キング・オブ・マウンテン)」があることを大会の記事などで読んでいました。私は、ヒルクライムは嫌いじゃないですが、速くはないです。台湾KOMはちょっとできるかな、という感じですが、競技じゃない形でならトライしてみたい。

一青 ほかにも台湾を一周する「フォルモサ900」という大会が毎年あって、ぐるっと回ることを「環島」と呼び、台湾人が“一生に一度やりたい”ことに挙げるくらい人気です。「フォルモサ900」には世界中からサイクリストが集まり、9日ほどかけて環島を楽しみます。大会とは別に、台湾を環島している人もたくさんいます。レースとは違い、ある程度の距離を数日に分けて走るサイクリングですね。

渡辺 そのような形のサイクリングは大好物です。漫画の中で、自転車はレースの道具として描いていますが、僕はどちらかというと、自転車旅が大好きです。必要な道具を最小限まで削りに削って自転車に積んで、旅をします。一日中走って、夜はビジネスホテルに泊まり、翌朝からまた走り出すような旅のスタイルです。

毎年「ツール・ド・夏休み」と称し、東京から飛行機である時は四国の高松、ある時は和歌山の南紀白浜に降り立ち、その後、船なども併用しながら、自転車でひたすら長崎の実家を目指します。起きたら走ることだけをやればいい、というこの5日間がとにかく楽しくて幸せな時間です。

シクロクロス初挑戦の一青妙さん(SUNADA Yuzuru撮影)
シクロクロス初挑戦の一青妙さん(SUNADA Yuzuru撮影)