際立った「入梅イワシ」との差
初物の卸値は1匹当たり40~200円で、昨年の初荷と比べても3分の1以下の安値。ベテランの仲卸は「こっちの方がよっぽどいいよ」と北海道産のイワシを薦めていた。サンマと対照的に「入梅イワシ」と呼ばれるほど、この時期イワシは脂が乗っておいしくなる。魚体も大きいもので170~180グラム。「丸々太っていて鮮度もいい」とベテラン仲卸は太鼓判を押した。
築地市場時代から人気の豊洲市場内のすし店でも「梅雨時のイワシは脂が乗っていいのは分かっているが、今年は特に質が良い魚が続いているから、コンスタントに仕入れて握り用などに使っている」(龍寿司)とイワシ人気は上々だ。
一方、人気は振るわないが、6月以降も根室や岩手県の大船渡港などに数回水揚げされたサンマは、次第に少しずつ大きくなってきたものの、ほっそりした感じは否めない。
サンマ敬遠しギンサケでにぎわう女川
宮城県の女川港では、早取りしたサンマを扱っていない。事前にサンマの漁業者団体から入港・水揚げに関する受け入れの可否を問われた際、「脂の乗り、鮮度の2点で良くないことが想定されたため、結論は『ノー』だった」と漁港関係者。せっかく早取りしても、水揚げ港は限られていた。
女川港の関係者は「魚の水揚げは多いに越したことはないが、サンマはやはり盆を過ぎてから。6、7月は養殖のギンサケが稼ぎ頭」と話す。同港ではこの時期、連日100トンほどのギンサケが水揚げされ、漁港をにぎわしていた。

