地域経済開発では、健全な「利益」が出ることが必要条件

「これに対して、私たちがまちづくり会社を通してやっているのは、基本的に全てが経営優先です。生々しい話ですが、成果を生み出さなくては潰れる。それでいいのです。だからこそ潰れないように努力する。まちの活性化を考える上で、常に一つのまちを、一つの会社として見立てて経営していくということにしています。先ほどご紹介したアプローチのいずれも、既存資産を活用して、高い利回りを上げていくための投資事業なんですね。社会的ミッションだけで、儲けはどうでもいい、というような無責任な話ではないのです。儲けは二の次で、というのは、決して美談でも美徳でもありません。誰かに依存しようとしている証拠なのです。だからこそ、我々はそのようなことは言わない。まちのためにもなって、しかもまちで健全に稼ぐ。そのためにまず自分で挑戦し、その後に仲間を集めていくわけです」

「利益もろくに出さないで、『地域を活性化します』と口先では言いながら、実は税金でお金をもらっているだけという従来型の地域開発が、未だ山ほどあります。私は、これが地方衰退の諸悪の根源だと思っています。税金を食い物にして、活性化といいながらも経済成果を出していない人が、成果を出さないままに地方再生事業を食い物にしている。別に東京が悪いわけでも何でもなく、地方にせっかく再分配されている予算を食いつぶして、利益を生み出さないような事業ばかりやってきたツケが今の衰退です。山ほどの予算が地方で利益を生み出し、さらに経済の再循環に回っていれば、今のような状況は生まれていません。稼ぐことと向き合うこと、これが地方創生の基本です」