ネットにはスモッグに関する皮肉があふれている

中国のネット社会ではしばしば新語が登場し、時代を象徴するキーワードとして人々の間に広がる。最近よく目にする言葉の一つに「為人民服霧」というものがある。中国各地を覆う「霧霾(スモッグ)」の別名なのだという。

無理に訳せば「人民に霧を服用させる」だが、中国に対する知識があれば、これは天安門広場にも掲げられたスローガン「為人民服務(人民に奉仕する)」のパロディであると分かる。

このようなスモッグに関する笑い話をネットで検索すると、

北京の交通情報ラジオにある男性から電話があった。
「スモッグで信号がよく見えず、赤信号を4、5個も無視してしまった。どうしたらいいか?」
ラジオ局のアナウンサーはこう答えた。
「大丈夫、スモッグが濃いからナンバープレートも見えない」

1. 個人の対処法:マスクを着ける
2. 家族全員の対処法:保険に入る
3. 金と時間がある人の対処法:国外旅行に出る
4. 土豪(成金的特権階層)の対処法:移民する
5. 国家の対処法:風が吹くのを待つ
6. 全人民の対処法:全部吸ってしまう

など、枚挙にいとまがない。

こうしたジョークは、いずれも政府がスモッグ問題に対して無策であることを批判したものだ。当局が厳しい言論統制を続ける中、ストレートな批判をすると取り締まりの対象になってしまうため、人々はジョークだけでなく、様々な方法を用いてスモッグ問題で声を上げ始めている。その中心となっているのが、「90後」(1990年代生まれ)の若者や、都市部の中産階級である。ラジオ・フリー・アジア(RFA)などの報道によると、四川省成都市では次のような抗議活動がネットで広がったという。