観光にとどまらない幅広い交流

類似の日台地方交流の場として「日台観光サミット」がある。

全国および地方レベルの観光行政担当者の他、旅行、運輸、宿泊業関係者が集まって、08年から日本と台湾で毎年交互に開催されているもので、10回目の今年は6月に香川県と愛媛県の主催により四国各地で開かれている。

しかし、両者には違いがある。「観光サミット」は、観光誘致が唯一の目的であるのに対し、「交流サミット」のインバウンド促進はあくまでも数ある目的の一部であり、経済・文化も含めた幅広い都市間交流や相互理解・友好の深化が狙いだ。

主要構成員が地方議員であることにも、意味がある。地方議員は地方におけるさまざまな利害や意見を吸い上げ、調整する役割がある。それはまた、さまざまな階層、職業、地区の人たちと人脈があることでもある。現在のような情報化社会において、人と人とのつながりは、ますます重要になっている。

これまで地方議員の日台交流は、それぞれが住んでいる自治体や地方で完結したものが多かった。それでは視野が狭くなりがちで、他地域の例や知恵や情報を知ることは交流の幅や深度を広げることができる。