そぼろ煮、煮っころがし、イカの煮物などなど、煮物のバリエーションいろいろ。サイトモ(里芋)は、ねっとりとした舌触りで食べごたえがあるのに、イモ類の中でカロリーが低く、繊維質たっぷりでヘルシー。
子孫繁栄を象徴する縁起物
原産地はインド東部からインドシナ半島などの熱帯地域。日本への渡来は古く、中国や南方から縄文時代に伝わったとされ、稲作より歴史が古い。山で取れるヤマイモに対して、里で栽培されることが名前の由来。
種子はできず、種イモによる栄養体で繁殖する。種イモから親イモが育ち、その周りに子イモ、さらに孫イモがびっしりと付くことから、子孫繁栄に通じるとして、おせち料理など祝いの膳に使われることが多い。
親イモと子イモがくっついて塊になる「八ツ頭」は、ほっくりとして味が良く、サトイモの中でも高級品。おせち料理の煮しめなどに使われる。京料理の高級食材「エビイモ」は、そり返った形としま模様がエビに似ていることからその名が付いた。
古くから栽培されてきたことから、各地の伝統行事にもしばしば登場する。中秋の名月は「芋名月」の別名があり、翌年の豊作を願って水炊きのサトイモを供える。
山形県を中心に東北地方では芋煮会が秋の行楽として人気。稲刈りシーズンが終わり、冬が始まる前に親戚や友人同士集まってわいわいと楽しいひと時を過ごす。
〈筑前煮〉
サトイモの他にもタケノコ、ゴボウ、ニンジン、レンコンといった根菜類と、コンニャクや鶏肉など具材たっぷりのたべごたえのあるテッパン煮物。
〈サトイモとイカの煮物〉
だし汁を用意しなくても、イカのうま味をサトイモが吸っておいしく仕上がる
〈そぼろ煮〉
しょうゆとみりんで甘辛の味付けにした。かつては定番家庭料理だったが、"時短" 志向の現代人はデパ地下で購入する?
調査・構成 : イー・クラフト







