台湾はやはり有望なマーケット
少子高齢化による日本マーケットの縮小、競争激化等の対策として海外進出を模索している日本企業は多いかもしれない。しかし、しっかりとしたマーケットへの理解や調査分析がなく海外へ進出するのは非常に高いリスクがある。
台湾の少子高齢化はすでに始まっており、内政部によると2020年には人口減少に転化する。高齢化のスピードも日本より急速に進む。65歳以上の人口は2025年に20%、2040年に30%に達すると予測されている。日本は高齢化社会から超高齢化社会になるまで11年かかったが、台湾は8年で超高齢化社会に到達するとも言われている。
一方で、台湾は少子化も非常に厳しい状況だ。昨年の出生率は過去2番目に低い1.06だった。これは日本よりはるかに低い数字で、今後大きく反転する可能性もないため、台湾のマーケットが拡大する状況にはないといえる。
かといって台湾進出の意味がないわけではない。海外という異文化の中で得た知識経験は日本国内でのインバウンド対策に大いに役に立つだろうし、宣伝にもなる。海外進出は国内従業員のモチベーションの向上につながる可能性もある。
日本飲食店の撤退が相次いではいるが、スシローのような回転すしチェーンやすき家のような低価格の牛丼チェーン、丸亀製麺のようなうどんチェーンなどは勢力を拡大する兆しを見せている。これらのチェーン店は出店を急がず、1号店で時間をかけしっかりと力を蓄えた後に、2号店、3号店と展開しているようである。
そう考えれば、台湾マーケットは攻略が難しくて魅力のないマーケットということでは決してなく、他の国に比べて、国民感情も親日的で、日本からの距離も近いという利点もあり、きちんとした準備、戦略をすれば、有望なマーケットであるのは間違いない。
バナー写真=台湾のショッピングモール内のフードコートに展開している日本の飲食店(筆者撮影)