ニッポンの城

【日本100名城®】埼玉県・鉢形城

歴史

鉢形城は荒川とその支流の深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築かれた天然の要害。1590年の豊臣秀吉の小田原攻めの際、1カ月間余りの攻城戦にも耐えたが、当時の城主が兵の助命を条件に開城したエピソードが知られている。

埼玉県・鉢形城

  • 築城年: 1476年
  • 初代城主:長尾景春(ながお・かげはる)
  • 主な見どころ:本曲輪、二の曲輪、三の曲輪など
  • 料金:公園は入場無料、鉢形城歴史館200円(大人)
  • 所在地:埼玉県大里郡寄居町大字鉢形2692番地2
  • 公式HPなど:鉢形城公園案内

荒川沿いの絶壁に築かれた名城

鉢形城は、1476年に関東管領(室町幕府の関東地方の行政トップ)だった長尾景春が築いたと伝えられている。1558年から小田原に本拠地を置いた武将、北条氏康(ほうじょう・うじやす)の四男、氏邦(うじくに)が城主となり、大規模な改修を行い、北条氏の北関東支配の拠点となった。1590年に豊臣秀吉が天下統一に向けて小田原攻めを行った際には、鉢形城でも1カ月にわたる攻防戦が行われた。城は豊臣方の猛攻にも耐え抜いたが、氏邦は城に立てこもっていた兵の助命を条件に開城した。

2000年代に入って鉢形城の発掘調査が進み、石積み土塁や四脚門、池などが復元されている。城跡は鉢形城公園として整備され、園内の鉢形城歴史館で詳しい歴史などを知ることができる。城跡には、カタクリ群生地、寄居町指定天然記念物エドヒガンなどもあり、四季折々の景観が楽しめる。

復元された四脚門(PIXTA)
復元された四脚門(PIXTA)

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バナー写真:荒川沿いの鉢形城跡(PIXTA)

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