欧州特許出願、日本はかろうじて世界3位 :ファーウェイ擁する中国が猛追4位
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世界がコロナ禍から完全に抜けきっていなかった2022年も技術開発に停滞はなかった。欧州特許庁への出願数は19万3460件と過去最高を記録した。国別で、日本は米国、ドイツに次いで3位だったが、出願数は足踏み状態が続いており、4位の中国がひたひたと後ろに迫っている。
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欧州特許庁（EPO）が公表した「2022年特許レポート」によると、EPOへの世界全体の出願件数は前年比2.5%増の19万3460件で、過去最多を記録した。
日本は国別で米国、ドイツに次ぐ世界第3位を堅持したものの、前年比0.4%減の2万1576件と、4年連続のマイナス。前年比15.1％増、5年前との比較で出額件数が2倍以上に増加した4位の中国から猛追される格好となっている。
日本の主要技術別出願数は、「電気機械・装置・エネルギー」が2100件、「輸送」1341件、「デジタルコミュニケーション」が1222件だった。
2022年 EPOへの国別特許出願件数
| 国名 | 出願件数（前年比） |
|---|---|
| 米国 | 48,088（2.9%） |
| ドイツ | 24,684（▲4.7%） |
| 日本 | 21,576（▲0.4％） |
| 中国 | 19,041（15.1%） |
| フランス | 10,900（1.9%） |
| 韓国 | 10,367（10.0%） |
| スイス | 9,008（5.9％） |
| オランダ | 6,806（3.5%） |
| 英国 | 5,697（1.9%） |
| スウェーデン | 5,036（1.8%） |
出所 : 欧州特許庁
日本の出願企業別では、ソニーが7年連続で1位となった。ソニーは2018年11位、19年9位、20年と21年は8位を少しずつ上げてきたが、22年は世界10位に後退。世界トップのファーウェイ（4505件）の3割程度にとどまっている。
EPOへの日本からのトップ10出願企業
| 企業名 | 出願件数 |
|---|---|
| ソニー | 1,329 |
| パナソニック | 865 |
| 日立 | 793 |
| キヤノン | 676 |
| 富士フイルム | 571 |
| 三菱電機 | 524 |
| NTTドコモ | 482 |
| トヨタ自動車 | 445 |
| ダイキン | 431 |
| NEC | 410 |
出所 : 欧州特許庁
バナー写真 : PIXTA