市民の声でつくられたユニークな公園の数々
たとえば、台北市がインクルーシブ遊戯場のモデルケースと位置づける花博公園は、車椅子や義足の利用者、弱視者など、さまざまな障害を持つ人たちの意見を集めるところから始めた。それをもとに、車椅子のまま乗れるブランコ、段差のない砂場と手洗い場、点字の付いた案内板などが設けられた。
また、中央藝文公園の遊戯場をつくる際には、子どもたちを招いて、7回ものワークショップが開かれた。士林夜市に程近い前港公園は、近隣住民の声をデザインに生かすべく、オリジナルの遊具を地元メーカーにオーダーした。ひときわ目を引くシンボルツリーは、暗くなると発光する仕掛けまで付いている。
それぞれの場所の文化や歴史を踏まえ、地元のアーティストらにデザインを依頼した公園もある。
周辺に自動車部品を扱う町工場が集まる建成公園は、遊具のてっぺんに工具のモチーフが飾られ、人工芝に歯車の模様が描かれた。
朝陽公園があるのは、服飾材料を売る店が多く、「ボタン街」という異名を持つ場所。また老舗のお茶問屋が集まる迪化街も近いことから、目や背中はボタン、耳は茶葉というライオン型の遊具がつくられた。遊具がその街を知るきっかけになるのが面白い。
公園の利用者は子どもだけに限らない。
南港公園は遊戯場をリニューアルする際、公園で囲碁や将棋を楽しむ人たちのための東屋(あずまや)、運動に訪れる人たちのためのジョギングコースとサイクリングコースも一緒に整備した。
また、桃園メトロ空港線をテーマにした新北市の楽活公園には、本格的なトレーニングのできる健康器具が設置され、好評を博している。



