絆纏屋(はんてんや):祭りを盛り上げる、個性豊かな手染めの衣装
浅草の人にとって必需品なのが、半纏(はんてん=着丈の短い上着)など祭りのための衣装や用品。100年以上浅草に続く呉服店に生まれ育った小島章弘さんは、祭り好きの仲間たちのために祭り用品専門店「絆纏屋」を開いた。
「浅草は祭りがなければ成り立たない。地元の仲間は三社祭をはじめとする祭りを通じて強い絆で結ばれ、地域社会の結束を強めています。そんな祭りを盛り立てたくて、この商いをしています」
扱う衣装の多くは、職人が1枚1枚丹念に手で染め、仕立てたオリジナル。「注染(ちゅうせん)」という染色技法によるぼかしや微妙な色合いは熟練した手仕事ならではのものだ。伝統的な「江戸小紋」には、台所用品であるかごや雲を描いたもの、文字を配したものなどがあり、江戸っ子の遊び心を読み解くのも楽しい。
半纏の中に着る「鯉口(こいくち)シャツ」の絵柄は100種類以上。工場で大量生産される商品にはない、少量生産かつオリジナルデザインの衣装に、江戸っ子ならずともお洒落心をくすぐられる。




