2019年に首里城(那覇市)が火災で焼失してから31日で7年となった。正殿の復元工事は今年9月に全工程が完了。来月の完成式と一般公開に向け、内部装飾の仕上げや案内板の設置、放水銃を取り付けた防火対策強化などが進められている。

 総工事費約120億円を見込んだ正殿の復元工事は22年11月に着工。来月22日に国主催の復元完成式が行われ、23日から一般公開される。

 沖縄県によると、今年9月末までに国内外から約62億円の寄付が集まり、正殿内部の装飾や職人の伝統技術の継承に充てられた。

 火災は19年10月31日未明に発生。正殿を含む9棟が焼失し、鎮火までに約11時間を要した。県が再発防止のために設置した第三者委員会は、原因は不明としつつ、電気設備などのトラブルの可能性が否定できないと結論付けた。周囲に広く延焼した要因として、正殿や周辺の建造物に木材が大量に使用されていたことなどを挙げた。

 今回の復元では新たに漏電遮断器や消防への自動通報システム、スプリンクラーを設置。未然防止や初期消火の仕組みを導入した。

 首里城の近くに住む50代男性は「自宅からも炎が見えた。夜中だったが知人と連絡を取り合い、みんなショックを受けていた」と火災当時を振り返り、「公開されるのが楽しみだ」と話した。 

復元され、11月に一般公開される首里城正殿=9月20日(一般財団法人沖縄美ら島財団提供)

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