日本に根付くタピオカ文化
タピオカドリンクの流行には台湾に対する良好なイメージが大いに関係しているのではないだろうか。日本では2011年の東日本大震災以来、巨額の義援金を送ってくれた台湾への関心が高まり、台湾ブームが続いている。現地で味わったタピオカドリンクのおいしさを忘れられない人も多いだろう。ただ、台湾の思い出に支えられたタピオカドリンクも、いつかは飽きられてしまう。一過性のブームに終わらないように日本向けの商品開発も大切だ。
日本の和菓子でも、クズやワラビ、カタクリの根などから製造されるでんぷんが利用されてきた。もち米を原料とした求肥や白玉、すあまのような、モチモチした食感の和菓子は少なくない。そうした和菓子の素材もタピオカドリンクのトッピングにしてはどうだろうか。ベースのドリンクには抹茶や煎茶など日本のお茶を加え、抹茶ラテのように和風のタピオカドリンクの登場を期待したい。
台湾で生まれたタピオカドリンクだが、現在、私の見たところでは、日本全国で大々的に展開しているタピオカドリンク店の半分以上が実は台湾資本ではない。台湾で創業されたブランドを韓国企業が買収し世界展開しているチェーン店や、中国大陸資本の店、日本資本の店が多数を占めている。
2000年代初頭に台湾の大手チェーンが日本進出を試みたが失敗し、撤退したこともあった。タピオカドリンクを生み出した本家の台湾には、まだまだおいしいタピオカドリンク店がたくさんある。台湾のお店こそ、今のブームにうまく乗り、日本進出を頑張って欲しい。小籠包やパイナップルケーキのように台湾を代表する「食」として、タピオカドリンクが日本に定着することを願っている。
バナー写真=学生らがタピオカドリンクを携帯電話で撮影(筆者撮影)
