戦前に建てられた異色ファッションビルが、おしゃれな若者から絶大な支持を受けている。高円寺「キタコレビル」。レディー・ガガも着用しているというリメイク古着と、個性溢れる店内を全方向撮影した!

いまや全世界のファッションリーダーであるレディー・ガガが愛用した服が、高円寺の小さなファッションビルのリメイク古着だと聞いて取材に行くと、強烈な印象を与える建物に圧倒された。
築50年以上の今にも崩れそうな2階建てビル。実際、東日本大震災の時には大きく揺れ、開かなくなった窓もあるという。そんな建物を、リメイク古着を販売し、モノを再生させるのが得意なショップオーナーたちが楽しんで改装しているのだ。
ガガが着用したという『GARTER』と『シークレットDog』はモノトーンを基調にシンプルな店内。しかし、割れた鏡をアクセントに使い、迷路模様の床にしたりと遊び心が溢れている。ビルの最初のアパレルテナント『はやとちり』は、漫画の単行本を分解して店の壁に貼りめぐらせる奇抜な雰囲気。お風呂場を改装した『ilil』には不可思議なオブジェが所狭しと並び、外階段を登った2階にある『サウスポー』は右脳内をイメージしたというサイケな内装。どのショップも、洋服だけでなく独自の内装で強烈な個性を主張している。
原宿・渋谷には大型ファッションビルが増えて、独自性のある小さな店が減っている昨今。日本の新機軸ファッションは、個性を大切にしながら活動できる「キタコレビル」のようなローカルな店から発信されていくのだろう。この360°パノラマで、今後の日本ファッションの可能性を感じてほしい。