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2025 新語・流行語大賞候補30語 : 「トランプ関税」「女性首相」誕生と政治が動いた1年、「二季」化や「クマ被害」など環境問題も深刻

社会

酷暑がようやく収まったと思えば、2025年も残り2カ月を切っている。年末恒例「2025 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」(自由国民社『現代用語の基礎知識』選)候補には、トランプ関税、物価高、クマ被害など生活を脅かす言葉がランクイン。常連だった大谷翔平選手関連の言葉が一つも入らなかったのがちょっと残念?

2025年を彩った言葉

戦後80年 / 昭和100年に当たる2025年は、米トランプ大統領が打ち出したトランプ関税の激震とともに始まった。前年から続く物価高に加え、深刻なコメ不足が庶民の生活を直撃。小泉進次郎前農水相が備蓄米放出の方針を打ち出し、古米、古古米ばかりでなく古古古米までが市場に出回るようになった。地球温暖化が進み二季化しつつある日本、コメの不作やクマ被害の深刻化は来年以降も続きそう。

当初は不気味、キモいと言われて不人気だった関西・大阪万博の公式キャラクターミャクミャクはいつの間にやら大ブレイクしてグッズの販売絶好調。キャラものでは、香港出身のデザイナーが生み出したウサギ耳のラブブも大ヒット。好きなキャラといつも一緒にいたいとカバンにぶら下げたり、旅先で一緒に写真を撮ったりするぬい活に熱を上げる人も多かった。

インターネット上を猛スピードで飛び交う情報に翻ろうされる現代人。いつの間にか、人口知能(AI)は私たちの生活に入り込み、米オープンAIが開発した人工知能Chat GPTはチャッピーの愛称で呼ばれ、すっかりお友達感覚。TikTokや切り抜き動画など短時間で見ることができ、一瞬で結論に到達するようなSNS巧者がもてはやされる時代。政治のエンタメ化が進み、テレビや新聞などのオールドメディアを不要なものとみなす風潮も。

一方で、NHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』をきっかけに体を整える料理として薬膳が静かなブームとなり、朝ドラ『あんぱん』でナレーションを担当した林田理沙アナウンサーが土佐弁で語る「ほいたらね」に元気をもらう人も多かった。大河ドラマ『べらぼう』にも出演したピン芸人ひょうろくが注目されるなど、オールドメディアの代表格であるNHKの影響力は健在。

上映時間が3時間にも及ぶ映画『国宝』が実写邦画としては異例の大ヒット。ローマ教皇を選出する教皇選挙と同時期に日本で公開された映画『教皇選挙』も話題になった。1990年代後半から2000年代初頭に小学生だった女子「平成女児」が当時のキッズ文化を回顧する流行もあり、バイトで旅の資金を稼ぎたい人と人手不足に苦しむ地方の農家や宿泊施設などをマッチングするおてつたびのサービスが生まれるなど、アナログ文化も消滅したわけではない。

自民党総裁選で勝利した高市早苗氏は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と宣言し、初の女性首相となったが、企業のジェンダー配慮意識や職場の安全性に対する意識の低さなど企業風土の在り方が問われた1年。

トップ10、年間大賞は12月1日に発表される。

ノミネートされた30語は下記の通り。

No. 候補語 
1 エッホエッホ
2 オールドメディア
3 おてつたび
4 オンカジ
5 企業風土
6 教皇選挙
7 緊急銃猟 / クマ被害
8 国宝(観た)
9 古古古米
10 7月5日
11 戦後80年 / 昭和100年
12 卒業証書19.2秒
13 チャッピー
14 チョコミントよりもあ・な・た
15 トランプ関税
16 長袖をください
17 二季
18 ぬい活
19 働いて働いて働いて働いて働いてまいります / 女性首相
20 ビジュイイじゃん
21 ひょうろく
22 物価高
23 フリーランス保護法
24 平成女児
25 ほいたらね
26 麻辣湯
27 ミャクミャク
28 薬膳
29 ラブブ
30 リカバリーウェア

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11:戦後80年 / 昭和100年

13:チャッピー

14:チョコミントよりもあ・な・た

15:トランプ関税

17:二季

18:ぬい活

19:働いて働いて働いて働いて働いてまいります / 女性首相

22:物価高

23:フリーランス保護法

24:平成女児

25:ほいたらね

26:麻辣湯

27:ミャクミャク

【資料】

バナー写真:上段左から時計まわりに トランプ大統領と高市首相(時事)、麻辣湯(PIXTA)、たまごっち(ニッポンドットコム編集部)、41.2度を記録した兵庫県丹波市のJR柏原駅前にて(時事)、秋田県鹿角市に出没したクマ[2023年、県自然保護課提供](時事)、(写真中央)ミャクミャク(ニッポンドットコム編集部)

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