GMOインターネットグループの熊谷正寿会長兼社長は2日、不正アクセス問題に関して東京都内で記者会見した。熊谷氏は「サービスのシステムにセキュリティー上の問題があったのは事実」と述べ、2年前に社内で不備を指摘されていたことを明らかにした。その上で「被害に遭われたお客さまと関係者の皆さまに心よりおわびする」と謝罪。同社は幹部の役員報酬減額も発表した。熊谷氏は月額報酬の30%を3カ月間減額する。
GMOは会見で、2024年4月に子会社「GMOサイバーセキュリティbyイエラエ」(東京)の専門家からシステムの問題点を指摘されていたことを明らかにした。ただ、対策が十分でなかったといい、「この指摘を生かすことができず、代表として重く受け止めている」と語った。
対応が不十分だった理由についてGMOインターネットは、サービスの安定稼働を重視し、グループ内の他のセキュリティー対応との優先順位を判断するための分析も不足していたと説明。報告は熊谷氏まで上がっておらず、問題に対する緊急メンテナンスも4回実施したものの、防げなかった。
また、攻撃者が外国為替証拠金取引(FX取引)の自動売買用サーバー「お名前.comデスクトップクラウド」に侵入したのは今年8月5日だったことも明らかにした。その後管理者権限を盗まれ、同月17日には管理サーバーにアクセスされていた。GMOが不正アクセスを認知したのは、顧客からの問い合わせを受けて調査をした後の10月20日だった。
熊谷氏は「お客さまをお守りできず、誠に申し訳ない。(不正な)侵入をいち早く食い止め、回復する企業にならなければならない」と強調した。
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