冬の到来を前に、百貨店のお歳暮商戦が熱を帯び始めた。贈り物の需要が減少する中、各社は家族や自分への「ご褒美」として楽しめる商品を展開。今年は自宅で食べられる鍋セットや高級旅館の宿泊券など、従来型の贈り物の枠を超えた品ぞろえが目立つ。
そごう横浜店(横浜市)は早くから顧客を取り込もうと、昨年より2週間前倒しして10月30日に売り場を設置した。同店を含むそごう・西武各店では鍋関連の商品を充実させており、タイ料理のトムヤムクンにフランス料理の味わいを加えた鍋セット(8640円)などを販売する。
物価高が続く中、商品担当者は「(比較的安価な)カジュアルギフトのニーズも増えている」と強調。かつてお歳暮にはなじまなかったクリスマスケーキや手軽な菓子などもカタログに大きく掲載してアピールする。
日本橋三越本店(東京都中央区)では4日、ギフトセンターが開設され、社員らが気勢を上げた。三越伊勢丹は佐賀県の嬉野温泉にある高級旅館の宿泊券が付いた商品(39万1212円)など「体験型」のギフトを販売。また、国産ナッツを使用した商品やコーヒーを特集し、プロ野球のヤクルトなどで活躍したアレックス・ラミレス氏が監修したコーヒーも扱う。
東武百貨店は自分への贈り物として、スイーツや化粧品などの「ごほうびギフト」を前年の2倍に増やした。
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