TBS系人気ドラマ「VIVANT」続編が撮影されたアゼルバイジャンで、早くもロケ地を巡る日本人観光客が出始めている。旅行会社のツアーも売れ行きが好調だといい、「聖地巡礼」は今後も活発化しそうだ。

東京都から訪れた会社員の岸真由美さん(47)は10月下旬、作中でエルサレムとして使われた首都バクーのシルバンシャー宮殿にある浴場跡を訪れた。「これこれ。この端から出てきた」。ドラマの登場人物の動きをなぞり歓声を上げ、スマートフォンで写真を撮った。

岸さんはドラマの収録を知る前からアゼルバイジャン旅行を予定していた。その後、同行した友人の提案を受けてロケ地訪問を決め、直前に「予習」。「VIVANTを見ている方はぜひ来て」と笑顔を見せた。

自衛隊の極秘諜報(ちょうほう)組織とされる「別班」の拠点として登場したバクーの書店「ブキニスト」。所狭しと置かれた本が印象的なこの店にも、日本人が毎日のように来るようになった。店主の50代男性は「日本人は店内を歩き回ったり写真や動画を撮ったりする。ドラマが温かい絆をつないでくれた」と話す。

日本の旅行会社もロケ地を巡るツアーの販売を始めている。阪急交通社(大阪市)はドラマの放送開始に合わせ、TBSと協力した公式ツアーを発売。11月末から来年10月の出発分の予約は既に一部がキャンセル待ちとなり、「テレビの影響が大きく、売れ行きは好調だ」(広報担当者)として、受け入れ人数の拡大を検討している。

アゼルバイジャン側もこうした動きを歓迎している。映画庁のアジゾフ長官は時事通信の取材に、「VIVANTは日本とアゼルバイジャンの人々の間の架け橋となる歴史的な作品だ」と強調。より多くの日本人にアゼルバイジャンを訪れ、遺跡や建築、料理などを楽しんでほしいと語った。(バクー時事)。 

ドラマ「VIVANT」のロケ地となったシルバンシャー宮殿の浴場跡で写真を撮る女性=10月25日、バクー
ドラマ「VIVANT」に登場した書店=10月29日、バクー
ドラマ「VIVANT」の撮影に使われたシルバンシャー宮殿=10月26日、バクー

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